8月9日
実家に帰省し、2日目のことだ。
この日は朝から雨が降っていたせいで海には行けず、
家でゴロゴロしていたり、テレビ見たりと暇を持て余していた。
とまぁ、そこから紆余曲折なく夜を迎え
ドがつく田舎の民々が寝静まる時刻をアナログ時計の太針が示す。
屋根を打ち付ける雨音が次第に大きくなっていった。
なんてことない、よくあることだと己に言い聞かせ
扇風機の風量を『強』にする少し蒸し暑い夜に、目を閉じた。
深夜の1時頃、ふと目が覚めた。
尿意を催したわけでも、誰かに急き起こされたわけでもなく
ただ純粋に雨の音が「うるさい」から目が覚めたのだ。
ドドドと屋根に落ちる槍の如し雨。
いやはや、これは尋常じゃない。
すると朝・夕の定時放送の時のみに機能するはずの
赤錆びた古いラジオから砂嵐が聞こえてきた。
(※常時電源が入っているため、夕方5時に空気を読まずに音程の外れた『夕焼け小焼け』をホラーチックに流してくる迷惑なアレ。選挙の時とかよく使われる。)
そんな深夜に砂嵐のザザーッが流れてきて
こちとら尿瓶は用意出来てないわけでして、放尿脱糞モノの恐さですよ全く。
…話が逸れたが、臨時放送内容は市長さんからの非常通達で
・土砂災害警報の発令
・以下の地域に住む方に避難勧告
・なお、深夜なので避難の際にはくれぐれも注意すること
・その他の地域の方々については今後も警戒が必要
なるほど、土砂災害警報ですか…
テレビで観たことはあるが他人事だと思ってたのですが…
となり町ですやん!
いやいや●●橋が川に浸かってるって
その橋、ココから徒歩5分だぜ!?
ウチの町には避難勧告は出ていないが、非常にマズイ状況だと理解。
なんせウチの実家の裏は山、むろん土砂崩れで即死必須。
瞬時に着替えて、爺と婆を起こして
枕元に散らばっていた命と同義のDMのデッキをビニール袋に放り込み
スリッパを履いて(※今書いてて思ったが、何故にスリッパ)玄関待機。
槍のように降りしきる雨もどんどん勢いが増し、いよいよヤバイ。
雨音に紛れ、遠くからサイレンの音が近付いてきて
近所の一人暮らしの爺さんを救急車が迎えに来たり、
たまたまテレビで速報観てた市内の叔父から電話掛かってきたりで
一分一秒と気の抜けない一夜を過ごした。
結局、ウチの町に避難勧告は出ず
10日の朝には雨も上がり、何事もなかったかのように
すっかり晴れた天気に拍子抜け。
テレビを点けると兵庫県の方ではもっと大変なことになってた模様。
その日の昼頃から海で素潜りしていたけど
やはり海水が濁っていた、前回も書いたが
“具なし味噌汁”状態。
流木も多く、シイラが気味悪いくらいよく釣れた。
NHKかTBSか忘れたけどニュースのインタビューで
「テレビを見て他人事だと思っていたけど、まさか自分がこうなるなんて…」
などと言っていたけど、まさにその通り。
『明日は我が身』は言い過ぎだが、いつどこで何が起こるかは分からないのが自然災害。
実の所、避難勧告が出るかと数時間を玄関待機していて
その間に色々と思うことがあったのです。
今となってはどうでも良い内容ばかりですけどね。
そんなことよりスリッパ履いてないで靴履けよ!
と、その時の自分に言ってやりたいです。
実家に帰省し、2日目のことだ。
この日は朝から雨が降っていたせいで海には行けず、
家でゴロゴロしていたり、テレビ見たりと暇を持て余していた。
とまぁ、そこから紆余曲折なく夜を迎え
ドがつく田舎の民々が寝静まる時刻をアナログ時計の太針が示す。
屋根を打ち付ける雨音が次第に大きくなっていった。
なんてことない、よくあることだと己に言い聞かせ
扇風機の風量を『強』にする少し蒸し暑い夜に、目を閉じた。
深夜の1時頃、ふと目が覚めた。
尿意を催したわけでも、誰かに急き起こされたわけでもなく
ただ純粋に雨の音が「うるさい」から目が覚めたのだ。
ドドドと屋根に落ちる槍の如し雨。
いやはや、これは尋常じゃない。
すると朝・夕の定時放送の時のみに機能するはずの
赤錆びた古いラジオから砂嵐が聞こえてきた。
(※常時電源が入っているため、夕方5時に空気を読まずに音程の外れた『夕焼け小焼け』をホラーチックに流してくる迷惑なアレ。選挙の時とかよく使われる。)
そんな深夜に砂嵐のザザーッが流れてきて
こちとら尿瓶は用意出来てないわけでして、放尿脱糞モノの恐さですよ全く。
…話が逸れたが、臨時放送内容は市長さんからの非常通達で
・土砂災害警報の発令
・以下の地域に住む方に避難勧告
・なお、深夜なので避難の際にはくれぐれも注意すること
・その他の地域の方々については今後も警戒が必要
なるほど、土砂災害警報ですか…
テレビで観たことはあるが他人事だと思ってたのですが…
となり町ですやん!
いやいや●●橋が川に浸かってるって
その橋、ココから徒歩5分だぜ!?
ウチの町には避難勧告は出ていないが、非常にマズイ状況だと理解。
なんせウチの実家の裏は山、むろん土砂崩れで即死必須。
瞬時に着替えて、爺と婆を起こして
枕元に散らばっていた命と同義のDMのデッキをビニール袋に放り込み
スリッパを履いて(※今書いてて思ったが、何故にスリッパ)玄関待機。
槍のように降りしきる雨もどんどん勢いが増し、いよいよヤバイ。
雨音に紛れ、遠くからサイレンの音が近付いてきて
近所の一人暮らしの爺さんを救急車が迎えに来たり、
たまたまテレビで速報観てた市内の叔父から電話掛かってきたりで
一分一秒と気の抜けない一夜を過ごした。
結局、ウチの町に避難勧告は出ず
10日の朝には雨も上がり、何事もなかったかのように
すっかり晴れた天気に拍子抜け。
テレビを点けると兵庫県の方ではもっと大変なことになってた模様。
その日の昼頃から海で素潜りしていたけど
やはり海水が濁っていた、前回も書いたが
“具なし味噌汁”状態。
流木も多く、シイラが気味悪いくらいよく釣れた。
NHKかTBSか忘れたけどニュースのインタビューで
「テレビを見て他人事だと思っていたけど、まさか自分がこうなるなんて…」
などと言っていたけど、まさにその通り。
『明日は我が身』は言い過ぎだが、いつどこで何が起こるかは分からないのが自然災害。
実の所、避難勧告が出るかと数時間を玄関待機していて
その間に色々と思うことがあったのです。
今となってはどうでも良い内容ばかりですけどね。
そんなことよりスリッパ履いてないで靴履けよ!
と、その時の自分に言ってやりたいです。
コメント
怪我が無くてよかったよホント
てか、雨上がりに海もぐって大丈夫なのか?w
ありがとう、大丈夫だよ。
めっちゃ晴れてたから「潜れる時は潜ろう」と。
いや、実際は危険なんですけどねw