金曜日、学校が終わって
すぐに京都市内まで足を運んだ。
ある人の送別会のためである。
非常に短い間であったが「友人」と呼べるものか
それとも「悪友」?
とにかく私がお世話になった人
一番嫌いになったこともあれば
一番好きかなと思ったこともある人
自分でもよく分からないが
自分が生きてきたほんの短い間だけ
大切に思えたほんの一瞬
その一瞬の中の人だ。
いつもどおり振舞うその人に
いつもどおり冗談を言って右ストレートで殴られる私。
気持ち悪いくらいの「いつもどおり」が
どうしようもなく辛い。
辛い辛いと思っている間に
別れの時間が迫ってくる。
ここで私はあの人に何を言うべきか。
周りの人間は口々に
「じゃあな、またメールするよ」
「バイバイ、また会おうね」
全く、ありきたり過ぎるぜ。
誰か一人くらい
「結婚しよう!」とか
「行かないでくれ!」などと
言うやつが居てもいい気がするんだ。
でもでも、みんな分かってる。
離れていれば何かが変わる。
メールもいずれ途切れる、
また会ってもお互いにスルーしてしまう時がやってくる。
そのような未来を敢えて約束するのだ。
とても悲しいこと。
だから私は今まで共有してきた時間に関しての
「ありがとう」
そしてこの日を境に離別する意味での
「さようなら」
を言おうとした。
言おうとした…
しかし、どうしても言えなかった。
代わりに口から飛び出た言葉は
「大人になったらまた会おう」
また会えるとか、
そんなこと分からないし
確証もないけど
また、どこかで会えるとしたら
いつもどおり
あんたは右ストレートで殴ってくるかもしれない。
だが私はそれを片手で受け止めてやる。
だからあんたには左でも私を殴れるようになってほしい。
お互いに成長して
今の「私達」ではなく、未来の「私達」として
いつもどおりに…
コメント
いいですねそんな別れや再会のある人生って
また会おうって...
なんだかんだ言って強い絆が見えるね( ̄ー ̄)ニヤリッ
友情?
前向きと言いますか、
敢えて枠を広げて安心確保に走った感が…
>なんだかんだ言って強い絆が見えるね( ̄ー ̄)ニヤリッ
き、きってもきれないものがあってだな…
何だろう
もとい、惜別の数だけの成長?
ちょっと違うかな;;