人生の内、何回かは人生ピンチになっちゃう
と聞くが、自分の場合
一度は経験しているんだなぁ、なんて。
私が実家を離れた理由の一つでもあり
これから先、背負っていかなければならない過去なんですよね。

自分はイレギュラーに弱い人間だ。
そう感じたのが小学四年生の夏。
実家に帰省した時であった。
当時の自分はモリを片手に海に飛び込み
鯛やら鱸やらを追い回す程の超自然児であった。

昔から海が大好きで、
見渡す限りの青や塩水の匂い、
海猫の声に、様々な種類の魚達…
とまぁ、これくらいは『海好き』を自称する人の観点だろう。
私の場合、海中から青に揺らぐ太陽を見たり、
底の無い深海をただずっと眺めていたり
自分の身の丈半分はあろうかの大魚との邂逅が
猛烈に楽しくて仕方が無かった。
母方の祖父が漁師で、よく漁船に乗せてもらった記憶がある。
人を喰う鱶に遭遇した時は流石に焦ったりもしたが
それでも海が好きだった。

足の付かない沖の水。
急に流れが変わるポイントは海水の温度も違う。
観光客はそこでよく足を攣っては溺れ、人ではなくなる。
何人かそうなった『人』を見てきた。
自分がこうなるかもしれないという考えは無かった。
その頃には既に3分は息を止めていられるようになっていた私、サザエやアワビを取る技術も覚えた。
長く息を止めていられれば、長く海の中を見ることが出来る。
幼い私はそう考え、ただひたすら潜っていた。
私は水深10m以上はある場所で素潜りの練習をしていた。
晴れた日に海底に見える、白い岩に触れることが目標だった。
その目標を達成したのが小学四年の夏。
私が海で遭難未遂を起こす4日前であった。

その日、台風による警戒が出されており
海に出ることは叶わないはずだった。
しかし幼い私は『大時化にはデカい魚が流れる』と信じていたので親に秘密で海へと向かった。
幸い、その時は台風による影響は波の高さくらいで
風もなく、雨もあまり降っていなかった。
私と従兄弟である隣家の娘(1つ下)、幼少期の悪友である男子1人、計3人で浜へと辿り着いた時、どこか海がいつもと違っていた。
違っていたような気がした。
当時の私は小島よしお精神真っ盛りの野生児であったので
そんなのお構いなしで、モリを持ち海へと入った。
海へ入ったのは私と友人(男)の2人。
しかし、無事戻ってくるのは1人だけになるとは
幼い3人には知る由もなかった。

続きは夜にでも

コメント

saphir
sapphire
2008年4月27日0:25

いやぁ〜ハイクオリティだ!

こんにちわ”初めまして!”sapphireっていいますw

勝手ながらリンクをさせていただきました!よろしくです(なんて一方的w)

Anubisγ
Anubisγ
2008年4月27日0:31

>>sapphireさん
初めまぢづ…ぁあ、噛んじゃった(笑)

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