来たれ青春！〜深夜のパーキングエリア編〜

ただいま
無事、交通事故にもあわず、サメに捕食されることなく
未成年なのに飲酒を強要されてもきっぱり断る自由意志を尊重した結果論と致しまして私が此処に居ると現在進行形を持ってして長々と説明させて頂きました、どうも。

いやね、『避暑』を目的とした立派なお小遣い稼ぎ（注：冗談
をしてきました。
と言っても肩の一揉み1000円ですぢゃ、株で大儲けの如くホィホィ金銭を惜しみなく譲渡する爺様婆様ではなく、これまたパターン化して面白みを失った喜劇を見るように死んだ目で大きくなった私を見るでもないだろう、毎度お馴染み、所詮は普遍的未来永劫変わらぬ既定事項の一環に過ぎんさ。
なので私は『避暑』へと向かう、期待の意味も少なからず込めてね。

暇を持て余して和紙上の福沢諭吉と見合いしたり、卓上で難しい数式を見咎めるより、それ以上の楽しさと面白みが充分過ぎる程詰まっているに違いないと思うからさ、これでも夢を見る年頃なんだ。

さて長くなったが一体どれから話そうか…
この数日間、サプライズと呼べるイベントに出くわした自分にどう傾斜を掛け、滑り落とそうか？
まず一つ目のイベントへ歩を進めようか。
その日、つまり8月16日の午後11時半頃の出来事だったと思う。車内で尿意を感じた私はドライバーである父に緊急停車を依頼して、まもなく、謀ったかのようにパーキングエリアへと到着した。
ざっと見渡して車を数十台は駐車出来るだろうが、今、駐車している車は私を乗せた一台のみ。
車から降りて私は辺りを見回した。
高速道路からやや横に逸れた道にあるパーキングエリアだ。
無人で土産物屋などなく、あるのは古風な男女それぞれのトイレと自販機2台、それと誰が使用するのか分からない不気味な電話ボックスに、虫の鳴く少しばかり広い芝生の中にひっそり佇むベンチ…
いやぁ、不気味だったね、夜だし、誰も居ないし。
連れは自販機の前で屯していて、私は一人でトイレへと向かう。
右へ左へ、まるで私の侵入を拒むかのように入り組んだ道を抜け、
辿りついたその場所をしばらく静観
木造の建物にも関わらず、便器は一丁前に水洗だが、ジェットタオルもなければウォシュレットもないようだ。
そして何故か洗い場には鏡が設置してなかった。
設置してあった跡はあるのだが、誰かが悪戯でもするので外したのだろう。
『あれ？』
手洗い場の蛇口から一筋の光がツーッと流れ出ている。
前に使用した者が蛇口を閉め忘れていたのだろう（センサー式ではなく手動）と、蛇口を閉めて用を足し、私はその場を後にした。
トイレ横の自販機で親がコーヒーを買い、私に促す。
タブを起こした際に飛び散ったコーヒーを拭こうとポケットのハンカチを取ろうとした時に私は気付いた。
『ハンカチがない』
いや、ハンカチが特別大事だったわけではない。
多分お中元のタオルセットの一端か、どこかの銀行の粗品だろう。
別にこれと言って思い入れは無いのだが、取りに行かない理由もない。
私は再びトイレへと向かう。
別段変わった空気でもなく、内装を一度目にしている分、余裕な感じも自ずと出てくる。
しかしそんな暢気な気持ちもつかの間、数秒後に私は妙な光景を目にしてしまうのだ。
さぁ、間違い探しだ。
さっき私が訪れた時と今、何が違っているか？
それは…全てである。なんせその時私が居たのは男子トイレではなく女子トイレだったのである！！！！
…的なお約束ベタベタな展開は期待しないでくれ。
私も驚愕したさ、だって私しか行ってなかったはずなのに、トイレに行き着くまで、タイルで囲われた道では誰ともすれ違わなかったのに、何故トイレ（和式）の水が流れているのだろうか？
ヂャァー！っと轟音を立てているのだ。
一体誰の仕業だ？
おまけと言ってはなんだが、蛇口からは水が一筋。
さっき私がしっかり閉めた筈の蛇口からだ。
更にご丁寧にハンカチが地面へと…
確か洗面台に置いたハズなんだけど。
怖いと言うより笑ったさ。
まぁ、急いでそこを後にしたんだけどね。
後日、漁業長の叔父さんに話しを聞いたところ、やっぱり駄目みたいだったあのトイレ。
もうすぐ取り壊されるらしいし、安心したけど。
こうも淫質波状攻撃を適度に受けると
怖いものも対照の反応を示してしまう自分でした。

あれ？2つ目の話する時間がないやw
続きはまた明日、じゃね〜☆

そして今、君のうしろに